“制限選手”リーチ初登板も「スタミナ不足」5回KO

[ 2011年7月29日 06:00 ]

<巨・横>5回、マウンドに集まるリーチ(中央)ら横浜ナイン

セ・リーグ 横浜2―9巨人

(7月28日 東京D)
 救世主になれなかった。制限選手から復帰した横浜のリーチが来日初登板初先発も4回2/3を5安打4失点で黒星。「スタミナ不足。自分の投球ができなかった…」。チームの借金は20に達した。

 1メートル96の長身から角度ある直球を主体に4回まで無失点。5回の打席では右前に来日初安打も放った。だが直後の5回にボークも絡んで同点とされ、なお2死二、三塁でフィールズの振り逃げの際にボール処理でもたついて2走者が生還。一挙4失点で降板した。

 東日本大震災の影響で米国に一時帰国した際、サラ夫人の妊娠が判明。家族の反対で再来日できず制限選手となった。母校の大学で練習を続け、夫人を説得して8日に再来日も、3月以来の実戦で体力不足を露呈した。「次回もチャンスを与える」と尾花監督。メジャー実績もある左腕が失われた時間を取り戻す。

 ◆制限選手 所属球団に保留権を残したまま参稼報酬、移籍などを制限する制度。96年オフにFA権のないロッテ・伊良部秀輝がメジャー移籍した問題などを機にNPBとMLBが交渉し、98年に日米選手契約協定とともに新設された。韓国、台湾、中国との協定にも共通の条項があり、他国のリーグには移籍できない。リーチは日本では初の適用例。制限選手期間の年俸は、1日につき参稼報酬の300分の1に相当する金額を減額することができる。

 ▼横浜・下園(3回に2号ソロを放つなど2安打2打点)一発はカットボールを打った。入ってよかったです。

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2011年7月29日のニュース