和田 セ最年長MVP!最年長3冠王も狙えるぞ

[ 2010年11月19日 06:00 ]

最優秀選手の中日・和田(左)とソフトバンク・和田は「W」の文字を作り笑顔を見せる

 2010日本プロ野球コンベンションが18日、東京都港区の赤坂サカスで開催され、MVP(最優秀選手)、新人王、ベストナインなど各表彰が行われた。MVPは中日・和田一浩外野手(38)がセ・リーグ最年長で受賞。パ・リーグはソフトバンク・和田毅投手(29)が初の栄誉に輝いた。

【表彰選手


 セ界最年長で受賞した喜びを、和田は静かにかみしめていた。14年目。王、衣笠、金本の37歳を上回る38歳での栄誉に「シーズンのMVPというのは選手にとっては一番最高の賞だと思っている。それを獲れてうれしく思う」とした。
 今季は5月に左脇腹を痛め、8月上旬には自打球で左足を痛めた。時には足を引きずって一塁ベースを駆け抜けたが、144試合フル出場した。「今年初めに(落合)監督から“セ・リーグのペナントは獲るぞ”と言われていた。必ず優勝しないといけない、強い思いでシーズンに臨んだ」。171安打、37本塁打は自己最高成績。93打点、打率・339も自己2番目の数字でチームをリーグVへと導いた。
 西武時代に5度あったが、セ・リーグでは初となるベストナインにも輝き「結果を求められる立場でチームに入った。3年目で結果を残せたのはよかった」。西武からFA移籍し、今季が契約最終年となる3年目。存在感を見せつけた主砲に球団は大型の再契約を結ぶ意向だ。和田自身も「日本シリーズで負けたことで最高の1年だったかというと“?”マークがつく。野球選手は勝たないと、いい思いができない」と来季に目を向けた。
 過去、最年長で3冠王を獲得したのは74年の巨人・王で34歳だった。「やっているうちはピークとか考えない。年々、いろいろな意味で技術が少しずつ進化した結果。技術に終わりはない。バッティング自体はゴールがないので」。来季は39歳。進化し続けるベンちゃんなら最年長3冠王も不可能ではない。

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2010年11月19日のニュース