日大三が初V!センバツ準Vの底力見せた

[ 2010年11月19日 06:00 ]

<日大三・鹿児島実>鹿児島実を完投勝利で下して優勝を決め、喜ぶ日大三・吉永(左)。右は金子

 【明治神宮大会・日大三4-1鹿児島実】日大三が今春センバツ準優勝メンバー5人がスタメンに名を連ねた底力で初の頂点に立った。

 小倉監督は「島袋(興南)に比べ(相手左腕の野田は)大丈夫だろうと。甲子園経験者の多さが役に立ちました」。センバツの決勝で敗れた左腕の名を出して、試合前にナインを鼓舞したことを明かした。来秋ドラフト候補の先発吉永が、最速146キロの直球を武器に1失点完投。春から4番を打つ横尾は、1点リードの4回に先頭で左翼席に運び、この一撃を導火線にチームは3点を奪った。強打のイメージが先行するが、この日は無失策の守備面も光った。吉永が「(来春の)センバツ優勝への自信となりました」と言えば、横尾は「もっといい三高を見せたい。センバツを楽しみにしている」と不敵に笑った。

 <鹿児島実 野田センバツでの雪辱誓う>準優勝に終わった宮下監督は「やはり日大三の打線はいい。全国レベルのチームですね」と相手を称えた。ただ、3点を追った9回は1死一、二塁と粘りを見せた。指揮官は「守備や走塁面でのミスが出た。捕手の強化など課題もはっきりした。いい経験ができた」と話した。その横で1メートル67、52キロと小柄なエース野田は「悔しい。来春は日大三とやりたい」と唇をかみしめ、出場が有力なセンバツでの雪辱を期した。

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2010年11月19日のニュース