斎藤「谷の方が多かった」けど「大学に入ってよかった」

[ 2010年11月19日 06:00 ]

<早大・東海大>優勝を決め、斎藤(右から4人目)のもとに集まる早大ナイン

 【斎藤に聞く】

 ――最後に優勝。主将としてどんな気持ち?
 「本当にリーダーシップもない、どうしようもない主将でしたけど部員全員に背中を押してもらい感謝しています」
 ――4年間を振り返って?
 「負けても悔いなくやってきたつもりですけど、勝って悔いなくベストな形で終われたと思います」
 ――「WASEDA」のユニホームを着た7年間は?
 「7年間、早稲田のユニホームを着させてもらって大学に入ってよかったと思います。早稲田が自分を強くしてくれた」
 ――学生野球に残したものは?
 「特に浮かばないですけど、何かは残せたんじゃないかと思います。それを見て後輩が次のステップにつなげてくれれば」
 ――どんな4年間だったか?
 「山あり谷ありで特に谷の方が多かったです。苦しいこともたくさんありましたけど、成長できた4年間でした」
 ――一番苦しかったのは?
 「3年生のときが勝てない時期があって、フォームも崩して悩んだことが多かったです」
 ――今後は?
 「次のプロというステージに向けて体づくりをしたいです。少し休みながらトレーニングをしたいです」
 ――ファンに向けて。
 「アマチュア野球は野球界の原点だと思います。上のステージでもエンターテインメントができるように頑張ります。また大学野球をよろしくお願いします」
 ――きょうのこの後はどうする?
 「きょうは(祝勝会で)近所に迷惑をかけるかもしれませんね(笑い)」

 ≪両親も感慨深げ「ご苦労さま」≫観戦に訪れた斎藤の母・しづ子さんは試合終了後に大粒の涙を流した。周囲の人から握手攻めにあいながら「ご苦労さま。よく頑張ったね。家(群馬)に戻ったら、4年間の疲れをとってもらいたい。これからもケガをしないように」と感激に声を震わせた。また、父・寿孝さんは「小さいころから野球を見てきたが、主将になって人間力も強まった。幅が広がった」。人気者ゆえに地元・群馬で成人式に出席した際には「週刊誌が狙っている」という理由で2次会出席を断念。息子のつらい思いも間近で見てきただけに感慨深げな様子だった。

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2010年11月19日のニュース