点から線へ…カスティーヨ観察眼で由規討ち

[ 2010年8月27日 06:00 ]

<ヤ・横>1回2死一、二塁 カスティーヨは、左前適時打を放つ

 【横浜9―3ヤクルト】点が線になった速攻だった。横浜は初回2死三塁から村田が先制の左前打。さらに一、二塁から下園の中前適時打、カスティーヨの左中間二塁打で3点を先制した。この回の4安打はすべて由規のスライダーを打ったものだった。

 3点目を挙げるまで由規の投球数は31球。うちスライダーが17球と5割を超えた。さらに1番の内川以外、6打者連続で初球はスライダー。「前を打つバッターたちへの配球を見てスライダーが多いと感じた」とカスティーヨは確信を持って初球を狙い打った。
 相手バッテリーの単調な攻めもあったが、前を打つ打者への投球を観察し結果につなげた好例だった。だが、2回以降は7回まで由規に4安打で無得点。4連続を含む11三振を奪われ、うち5つの決め球はスライダーだった。「強いて言えば、もう1、2点取っていれば試合は決まっていた」と杉村チーフ打撃コーチ。初回に見せた打線のつながりの一方で、立ち直った由規に対して2回以降、淡泊な攻撃に終わった。
 4連敗で止めたが、リーグ最少の416得点という打線には強さともろさが同居している。

 ▼横浜・藤江(4回の投球中に息苦しさを訴えてベンチで治療も、7回途中2失点で今季2勝目)4回は呼吸ができなくなった。ちょっと休んで戻りました。まずはチームが勝つことが大事です。

 ▼横浜・村田(初回に先制左前打で18試合連続安打)ストライクが来たらいこうと積極的にいった。後が続いてくれたのでよかった。

続きを表示

2010年8月27日のニュース