迫る補強リミット…「黒田ヤ軍」のつぶやきも

[ 2010年8月27日 09:15 ]

 米大リーグは、8月31日までに出場選手登録されていないとプレーオフに出場できないため、上位球団の水面下での補強の動きが加速している。8月以降は、トレードのためには選手の保有権放棄を告知するウエーバーにかける必要があり、球団の動向に対してうわさが飛び交っている。

 24日にはドジャースの黒田博樹投手が注目された。FOXスポーツの看板コラムニスト、ケン・ローゼンタール氏がインターネット上の短文投稿サイト「ツイッター」で、ドジャースが黒田をウエーバーにかけたとつぶやき「間違いなくヤンキースが獲得に動く」としたことで、日米のメディアの渦中の人となった。

 ヤンキースはペティットの故障で先発陣が手薄で、ドジャースはプレーオフ進出が厳しくなり、黒田は3年契約の最終年という状況からつぶやきが独り歩きしたが、ヤンキースのキャッシュマン・ゼネラルマネジャーが25日にスポーツ専門局ESPNに黒田の獲得を否定し「考えたことはない。ウエーバーにかけられたかどうかさえ知らない」とコメント。今回はうわさの域を出なかった格好だが、それだけ黒田の先発としての評価が高いということでもある。

 ドジャースは主砲ラミレスをウエーバーにかけたとも複数の米メディアに報じられており、ホワイトソックスへの移籍が取りざたされている。プレーオフを目指す球団は最後の補強に躍起で、下位球団は、高額年俸選手を放出すれば残りの年俸を節約できる。8月いっぱいは選手の移籍をめぐる動きから目が離せない。(共同)

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2010年8月27日のニュース