連続完封の館山 マートン完ぺきに封じる

[ 2010年8月27日 23:01 ]

 【ヤクルト6―0阪神】ヤクルト投手陣がここまで打率4割3分8厘と打ち込まれていたマートンを4打席連続三振と圧倒した内容に、この夜の館山の安定感が凝縮されていた。自身初の2試合連続完封をともに無四球で飾り「続けていかないと」。満足しなかった表情に貫禄を漂わせた。

 1、2打席目はすべてフォークボール。ストライクゾーンからボールへの絶妙な制球力で、5度の空振りを奪った。次打席もフォークで仕留めると、4打席目は一転、速球で見逃し三振に。計16球は、制球、球威とも完ぺきに近く、リーグ屈指の好打者に、1度もバットに当てさせなかった。右腕は「チーム全体でやられていたので」と満足感に浸った。
 マートンを筆頭に右打者は無安打に封じ、苦手の左打者には6安打されるも長打はゼロ。わずか104球で二塁すら踏ませなかった。
 これでヤクルトは3位中日と3・5ゲーム差に。故障から復帰後、4連勝の館山は「村中、由規と若い投手が刺激になっている。食らい付いていこうとしているのが、いい結果につながっている」。チームを離れている間に成長した若手に負けじと、右のエースが最多勝の昨季に匹敵する姿を取り戻した。

続きを表示

2010年8月27日のニュース