巨人、救援陣踏ん張れず、目前の勝利2度逃す

[ 2010年8月27日 23:13 ]

 【巨人7―9広島】巨人は2度も、目前まで迫った白星をつかみ損ねた。2点リードの九回を締めくくるはずだったクルーンが同点本塁打を浴び、延長の末に逆転サヨナラ負け。原監督は「相手に軍配が上がったということ」と悔しさを押し殺すように話した。

 試合は巨人ペースだった。五回にラミレスの2ランで逆転。六~八回は山口、久保、越智が無安打無失点でつないだ。九回のマウンドはもちろんクルーン。だが先頭の嶋に右前打されると、岩本に浮いたフォークを右中間スタンドへ運ばれた。「甘いところに球がいってしまった」と振り返る痛恨の1球だった。
 十一回に古城の2ランで勝ち越したが、その裏は7番手の野間口がつかまった。岩本の2打席連続本塁打で1点差とされ、2四球で走者をためて天谷に逆転サヨナラ3ラン。マウンドにうずくまり目に涙をたたえた右腕は、報道陣とは目も合わせずに球場を去った。
 中継ぎ陣が完ぺきな仕事をしていただけに、悔やまれる1敗だ。必勝を期したリレーで逃げ切れなかった指揮官は「あの辺が野球の難しさ」と声を絞り出した。

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2010年8月27日のニュース