唐川“貫禄”95キロのカーブで中田翻ろう

[ 2010年8月13日 06:00 ]

<ロ・日>強風の中、好投した唐川

 【ロッテ5―2日本ハム】本調子ではない。長いブランク、投げ込み不足、風速10メートル前後の強風と悪条件が重なった。だが、ロッテ・唐川は冷静だった。

 中田との1軍初対決。強風の中で曲がりが大きくなる変化球を利用した。100キロを切るスローカーブで翻ろう。2回は変化球主体で追い込むと、最後は内角直球で空振り三振。4回は四球を与えたが、6回は95キロのカーブで中飛に仕留めた。
 「きょうはカーブが一番良くて、真っすぐが一番ダメだった。(中田に)申し訳ない。直球がいい時にまた対戦したい。せっかくだし、見ている人が楽しめる勝負をしたい」と注目のドラフト同期対決を振り返った。
 5月13日の横浜戦(横浜)で打球を受けて右手中指を骨折。以来91日ぶりの先発マウンドで、実戦は3日のイースタン・リーグ日本ハム戦(鎌ケ谷)で2回1/3を投げただけ。当初はあと1試合は2軍で登板する計画だったが、計算できる先発陣の駒不足というチーム事情から予定を前倒し。その影響もあって140キロを超えた直球は1球だけ。それでも緩急巧みな投球で要所を締めた。
 「高校ビッグ3」と騒がれて入団。2人より先に1年目から結果を残してきた自負がある。離脱中に通算勝利数は由規に抜かれたが、勝負はこれから。「同級生の活躍は刺激になる。もっと高いレベルで比べられるように競い合っていきたい」。復活白星ぐらいで満足していられない。逆転Vへの正念場で、頼れる3年目右腕が帰ってきた。

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2010年8月13日のニュース