尚成が代役？五十嵐合流…メッツの守護神逮捕

１１日の試合後に義父への暴行容疑で逮捕されたメッツのフランシスコ・ロドリゲス

　メッツの「Ｋロッド」ことフランシスコ・ロドリゲス投手（２８）が１１日（日本時間１２日）のロッキーズ戦後、義父への暴行容疑で逮捕された。試合後に球場内の家族控室で口論となり、殴った疑い。

　義父は顔に傷、頭にはこぶができており、救急車で運ばれ病院で手当てを受けた。ロドリゲスはその場で警察に身柄を拘束され、１２日（同１３日）に裁判所へ出頭するという。
　ロドリゲスはニーマン・ブルペンコーチ衝突するなどトラブルメーカーだけに、複数の地元メディアは解雇の可能性も報じた。絶対的守護神の今後の処遇が不透明となり、高橋が代役に抜てきされる可能性も出てきた。高橋は中継ぎ投手陣の中では高い評価を得ており、代役の有力候補であることは間違いない。またロドリゲスの離脱に備え、傘下３Ａで調整中の五十嵐を合流させることも決めた。警察が、そして球団がどう判断を下すのかが注目される。

　≪エースは民事で訴えられた≫守護神だけでなく、エースも。２度のサイ・ヤング賞を誇るサンタナが暴行の疑いで民事訴訟を起こされた。０９年１０月にフロリダ州フォートマイヤーズの自宅近くの３５歳の女性と関係を持ち、サンタナ側は合意の上での行為と主張。当局も当時の状況から不起訴処分としていたが、女性が１０日に賠償金１万５０００ドル（約１３０万円）の訴えを起こした。サンタナは「この件についてのコメントは一切しない」とだけ話した。

　◆フランシスコ・ロドリゲス　１９８２年１月７日、ベネズエラ生まれの２８歳。９８年にエンゼルスに入団し、０２年にメジャーデビュー。０９年からメッツと３年総額３７００万ドル（約３１億８２００万円）で契約した。０８年には大リーグ記録の年間６２セーブを挙げるなど、セーブ王を３度獲得。愛称はヤンキースのＡロッドに対し、三振を表すＫをもじったＫロッド。通算成績は９年間で５３０試合に登板し３０勝２５敗２６８セーブ、防御率２・５０。１メートル８３、８９キロ。右投げ右打ち。