1日で首位陥落の阪神 敗因は大量失点の投手陣

[ 2010年8月13日 22:42 ]

 【阪神6-10ヤクルト】必死の追い上げも届かない。首位から滑り落ちた阪神の敗因は六回までに8失点の投手陣に尽きる。先発が長い回を投げられず、救援も打ち込まれる。今季何度も繰り返された光景。真弓監督は「抑えるところを抑えないと大量失点になってしまう」と嘆いた。

 先発の鶴はスライダーを多投した一回の印象が悪い。1死二塁から投ゴロに仕留めた飯原には同じ変化球で押した。続くホワイトセルに2ボールからのスライダーを右前に運ばれ、先制点を献上。さらに畠山に初球のスライダーを中堅への二塁打とされた。単調に映る配球で2点を背負った。
 やはり信頼がないのだろう。六回に先頭の死球から無死一、三塁とされたところで交代を告げられた。1カ月以上勝ち星から遠ざかっている若手は「もっと慎重にいかないといけないのに、結果的には簡単にいってしまっていた」と反省した。
 鶴が降板した六回。阪神は3番手の渡辺が先発の館山にも二塁打を浴びる乱調で、5点を奪われた。打線が再び上昇カーブを描いているだけに「我慢するところはしっかり我慢しないと」と指揮官の矛先は、ふがいない投手陣に向いた。

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2010年8月13日のニュース