ヤクルト 配球読む打撃で阪神撃破

[ 2010年8月13日 22:53 ]

 【ヤクルト9-6阪神】ヤクルトの適時打6本のうち5本が最初のスイングで放ったものだった。しかも、その5本すべてが3球目以内。各打者が意図を持って仕留めにいった証しだった。

 巨人に続いて阪神にも打ち勝ち、10連勝の原動力となった攻撃に、小川監督代行は「狙い球を絞ることで打線がつながっている」と自信に満ちた表情で言った。
 3―1の六回には1点を加えた直後に館山が適時二塁打。連勝スタートと同時に就任した伊勢巡回打撃コーチが配球を読むバッティングを徹底中だが、投手までもが配球を読んだような一打を放った。
 この回はさらに一、二塁で田中が初球を左翼席に運び、一挙5点。その前にスクイズに失敗していた小川代行は「1点を取りにいって5点取ってくれた。自分のミスをカバーしてくれた」と頼もしげに思い返した。2点差に迫られた直後に貴重な適時打を放った川端も「スライダーが3球続いたので直球を待った」と読み勝ちを強調した。
 京セラは交流戦途中で指揮を託された小川代行が初勝利を挙げた球場だ。それからわずか2カ月余り。相川と宮本が休養し、移動して臨んだタフな試合でも衰えぬ得点力を見せつけた。

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2010年8月13日のニュース