まさか…マエケンがっくり　自己ワースト８失点

＜広・巨＞６回表２死満塁、エドガー（奥）に逆転の満塁本塁打を浴び、ガックリとひざに手をつく前田健

　【広島５―８巨人】ベンチ最後列に座った広島の前田健はタオルを頭からかぶり、しばらく身動きできなかった。７月１３日横浜戦（横浜）以来、球宴を除けば中１６日の先発は悪夢そのものだった。

　リードが４点に広がった直後の６回に突如崩れた。押し出し四球などで２点差とされ、代打・エドガーには特大の逆転満塁弾を浴びた。この一発のショックを引きずって続く坂本にもソロを打たれ、自己ワーストに並ぶ８失点を喫した。球が高めに浮くなど本調子にはまだ遠く、これで５敗目。蓄積疲労が抜け切っていないのか、それとも逆に登板間隔が空いたことが影響したのか。
　前田健は報道陣の問い掛けを振り切るように「すみません」とだけ言い残して帰路に就いた。野村監督も「まさか、まさかの…という感じだった」と首をひねるしかなかった。