小谷野 初の2打席連発で4打点

[ 2010年7月31日 18:08 ]

 【日本ハム9―7西武】文句なしのヒーローだ。日本ハムの“点取り屋”小谷野が、自身初の2打席連続本塁打で4打点。効果的なアーチで4番の仕事を全うし、2年連続の2けた本塁打を放った背番号5は「奇跡的。普段なら会心の当たりでもフェンス直撃ですから」と謙遜した。

 まずは4―1の5回、相手エースの涌井にダメージを与える3ランを右方向へ。大量リードから一転、8―6と2点差に追い上げられた直後の七回には、小野寺の甘く入った変化球を左中間席へ運んだ。「調子が悪かったので、いつもより指2~3本、短くバットを持った」。長打狙いではなく、つなぐ意識を忘れなかったからこそ、コンパクトに振り抜けた。

 他チームの4番打者のように本塁打を量産することより、得点機を逃さず堅実に適時打を放つ集中力こそが小谷野の持ち味だ。本塁打はリーグ上位のオーティズ(ソフトバンク)やT―岡田(オリックス)の半数にも満たないが、打点は71と働きでは引けを取らない。

 「狭い球場のおかげ」と、帯広のファンの歓声に応えた小谷野。派手な仕事を演出した両翼97メートルの地方球場にも感謝していた。

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2010年7月31日のニュース