デーブ前コーチ反論「罰金取ったことない」

[ 2010年7月31日 06:00 ]

 選手に対する暴力行為などがあったとして29日に西武を解雇された大久保博元・前2軍打撃コーチ(43)が30日、都内で本紙の取材に応じ、トラブルのきっかけとなった罰金制度について「自分は罰金を一度も取ったことはありません。これだけは命に懸けても言わせてもらいたい。選手たちの間でやっていたことで、コーチの自分が入る範疇(はんちゅう)ではない。球団の言っていることは違う」と反論した。

 球団側は前日の会見で、事の発端は14日で、選手会から球団に、大久保前コーチが2軍の若手選手から高額の罰金を徴収している、との報告があったとした。このため、球団側は同コーチに罰金の徴収をやめるように指示。それに対し、同コーチは誰が選手会へ報告したのかを決めつけた上で、選手に暴行を行ったことが認められたと説明した。
 しかし、大久保氏はこの日、早朝練習の遅刻などによる罰金制度は選手が導入したものと強く主張。さらに2軍の試合で野手が犠飛を打てなかった時には「500円」の罰金制があり、「自分も担当コーチの責任として選手と同じように罰金を払っていた」とも語った。一方で、解雇の理由となった雄星(球団は選手名は公表せず)への暴行については明言しなかった。
 今後について法的対応を検討している大久保氏は「弁護士にすべて任せてある」。代理人の阿部鋼弁護士は「今の段階では何もコメントできません」としたが、球団に対して30日付で解雇の理由を求める内容証明を送った。

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2010年7月31日のニュース