巨人、マエケン粉砕!エドガー“びっくり”満塁弾

[ 2010年7月31日 06:00 ]

<広・巨>6回2死満塁、原監督は逆転満塁弾のエドガー(左)と笑顔でグータッチ

 【巨人8―5広島】巨爆、マエケン討ち――。巨人は30日、1―5で敗色濃厚だった広島戦の6回、エドガー・ゴンザレス内野手(32)の代打逆転満塁弾、坂本勇人内野手(21)の自己新となる19号ソロの2者連続アーチなど、打者11人の猛攻で一挙7点を奪った。

【試合結果


 ハーラートップタイの11勝を挙げ、1日(マツダ)、7日(ひたちなか)と2試合連続で抑え込まれていた広島・前田健太投手(22)をKOしての大逆転勝利。首位・阪神の独走は許さない。
 今の巨人が勝つにはこれしかなかった。試合後のベンチ裏。笑顔があふれ、歓喜の声が響き、いたる場所でハイタッチの音が鳴った。6回に打者11人の猛攻で一挙7得点を奪い、前田健を粉砕。原監督も「ビッグイニングをつくることができた」と声を弾ませた。
 5回を終了して1―5。マウンドには7月に入って2試合続けて完敗している前田健が君臨していた。そして迎えた6回の攻撃前、円陣が組まれた。試合前のミーティングでは伊原ヘッドコーチから「追い込まれる前に積極的にいこう」との指示が与えられていたが、6回は明らかに変わった。1死からの小笠原、ラミレスの連打に続き、亀井はフルカウントからの6球目を見極めて満塁に。続く阿部も7球目を見送り、押し出し四球を選ぶ。2死後、脇谷が粘った末の6球目を左前適時打。早打ちを避け、じわじわと前田健に重圧をかけた。
 そして2点差に迫ってのなお2死満塁。打順は9番投手のロメロ。原監督は代打の選択肢として谷、エドガー、工藤の3人からエドガーを指名した。甘いスライダーを強振した助っ人の打球は左翼バルコニー席を越える特大の7号逆転グランドスラム。これまで代打では7打数無安打1四球。代打初安打が大きな一発となり、「満塁弾はマイナー時代以来かな。大事な場面で立たせてくれた原監督に感謝したい」と話した。
 こうなれば、もうお祭り騒ぎ。続く坂本も左翼席に自己新となる19号ソロを放った。外角低めの難しいスライダーに体勢は崩れたが、左手のリストの強さでバットにボールを乗せてスタンドまで運び「打つことができてよかった」と会心の表情を浮かべた。

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2010年7月31日のニュース