佑ちゃん万感 群馬凱旋に6000人

[ 2010年3月31日 06:00 ]

<早大・富士重工>試合後に富士重工の阿部と握手を交わす斎藤佑樹

 【オープン戦 早大2―3富士重工】早大のエース斎藤が30日、群馬・太田で行われた富士重工とのオープン戦に先発。太田運動公園野球場から実家までは車で15分ほどで、地元での凱旋登板に約6000人のファンが集まった。

 「こんなにお客さんが来るとは…。うれしかった」。斎藤は初回に3安打を集中され失点。2回にも1点を失うと、イニング間に腕が下がっていたフォームを修正。3回からの3イニングは3安打1失点も5回9安打3失点で敗戦投手となった。直球はMAX142キロ。「コントロールが悪かったし、変化球を打たれた。50点ですね」と振り返ったが、あこがれの人と投げ合って笑顔も見せた。
 富士重工の先発左腕、37歳の阿部は「小学校からあこがれていた大投手。目標にしている」存在。中学時には野球教室で指導を受けたこともある。「春のシーズンへ向けていい刺激、勉強になった。投げ合えて光栄」と話した。

 <両親も観戦「感謝」>凱旋登板は斎藤の父・寿孝さん(61)、母・しず子さん(50)も観戦した。かつて富士重工に勤務していた寿孝さんは「朝7時から並んだ人もいたらしい。感謝したいです。大学最終年?まず卒業」と話し注目の進路については「本人の希望がある。親としては(球団の環境などを調べ)判断材料を与えたい」とした。しず子さんはナインにおにぎりなどを差し入れし「ケガをせず充実した1年にしてほしい」と話した。

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2010年3月31日のニュース