古豪激突 対戦成績は3勝2敗 歴史はプロ野球より古く

[ 2010年3月31日 07:44 ]

 2回戦では広陵はサヨナラ勝ちで、中京大中京も1点差の逃げ切り。実力というより知名度の貫禄か、古豪の顔を利かせたような勝利にも映った。この両校が準々決勝で対決するのだから、昔を知るファンにとってはぞくぞくする前触れだろう。

 校名は中京大中京がまだ中京商で、広陵は広陵中だった。甲子園で初めて対戦したのは1931年夏の第17回大会。まだ日本にプロ野球が産声を上げていない時代だった。このときは中京商が5―3で制し、4年後の選抜大会では広陵中が勝ち、戦前は1勝1敗で終わっている。
 戦後は春ばかり3度の顔合わせがあり、トータルで広陵の3勝2敗。今度は8年ぶりに相まみえる。春夏連覇したチームで夏春を手中にしたのは中京大中京だけで、今春は2度目の快挙を目指している。広陵も中国では実力ナンバーワンという自負があり、あっさり引き下がれない。
 新興校の出現も新鮮味があって楽しいが、遠い日から甲子園を彩ってきた伝統校の奮戦も味がある。

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2010年3月31日のニュース