荻野貴、快足止まらん!ロッテ“Go連勝”

[ 2010年3月31日 06:00 ]

<ロ・楽>7回2死三塁で左前へ適時打打を放つ荻野貴

 【ロッテ6―1楽天】チームを勢いづけたのはロッテの野球を変えつつあるドラフト1位・荻野貴の足だった。初回無死一塁。一塁前への送りバントを50メートル走5秒6の快足で内野安打にした。好機を広げて先制点につなげると、6回は追加点の呼び水となる中前打。7回には左前適時打して、すかさず二盗成功。3安打2得点1盗塁で5連勝を呼び込んだ。

 「(7回は)何とか1点取ろうと思い切り打ちました。足?それが自分の持ち味なので。でも、まだこれからです」
 球団が公言していた雄星(西武)指名を回避して獲得した西村野球の申し子。右打者ながら既にバント安打4本を含む5本の内野安打を稼いでいる。1メートル72と小柄でも筋肉質の体はイチロー(マリナーズ)と同じ体脂肪率6%台で、菊地チーフトレーナーは「プロ野球選手というか、トップアスリートの体」と驚く。指5本分短く持ったバットから快音を響かせリーグ3位の打率・429。失敗なしの4盗塁などグラウンド狭しと走り回っている。
 1歳下の新人に刺激されるようにリードオフマン西岡も足とバットで魅せている。初回は金泰均の浅い中飛でタッチアップし先制のホームイン。「チームが勢いに乗っているし、セーフになる自信があったので思い切っていきました」。8打数連続安打で止まったものの、チームただ1人開幕から7試合連続安打でリーグトップの打率・548と絶好調だ。
 機動力野球を掲げる西村監督は「塁に出れば相手も気を使って、打者に甘く入ったり球種が絞りやすくなる。本当に1、2番がいい働きをしてくれている」と手放しで称える。新1、2番コンビがけん引する新生ロッテの勢いはさらに加速していく。

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2010年3月31日のニュース