興南・島袋、帝京を5安打に封じる

[ 2010年3月31日 18:28 ]

 【興南5―0帝京】エース島袋が5安打完封の快投を見せ、興南が初のベスト4に駒を進めた。強打を誇る帝京を撃破。今大会屈指の左腕は「マウンドに上がった時からゼロに抑えることを意識していた」とほおを緩めた。

 序盤は2回戦までと同じように浮いた球を打たれた。五回には3四死球で2死満塁のピンチを、真っすぐで押す強気の投球で切り抜けている。ただ、苦しかったのはここまで。「体重移動をスムーズにすることを意識した」。後半は見違えるようにボールが低めに集まり、危なげなく投げきった。
 大会前に体調を崩して調整不足を懸念されたが、我喜屋監督は「気力があるし、持って生まれたコントロールのよさがある」と全幅の信頼を置く。島袋も「体力は問題ない。準決勝も先発が希望」と頼もしい限りだ。
 興南にとって甲子園での4強は1968年夏に並ぶ最高成績。当時の主将だった我喜屋監督は「選手たちが堂々とやってくれた」と目を細めた。エースは3試合連続完投にまだまだ満足していない。「厳しい試合を勝ち抜いてきた。あと2回しっかり戦えば大丈夫」。視線の先にあるのは優勝だけだ。

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2010年3月31日のニュース