野村監督語気強めた「弱いって、今までがですよ」

[ 2010年3月26日 06:00 ]

投手陣にノックをする野村監督

 それは自信の表れだった。目下12年連続Bクラスと長期低迷を続ける広島。今季の下馬評も決して高くはないが、野村新監督は「仕方ないんじゃないですか。弱いんだから」と話した直後、「弱いって、今までがですよ」と語気を強めた。

 午後6時に始まったナゴヤドームでの開幕前日練習。野村監督は自らノックバットを手に、グラウンドを精力的に動き回った。「“144分の1”という言い方を僕はしない。全部の試合が大事です。どんな試合でも、常に勝ちたい。応援してくれるファンの方がいる以上、負けていい試合はない。あしたの試合も全力で戦うだけです」。43歳の青年監督らしく真摯(しんし)に言い切った。
 対中日戦は昨季も8勝16敗で6年連続の負け越し。だからこそ言う。「“くみしやすし”と思っている中日と、逆に“分が悪い”と思っているカープ…。こういったところを変えていかないといけない。自分たちの野球をして、それが相手に印象づけられるような試合をしたいです」。赤ヘルの復権を示すには、むしろ最高の対戦相手だ。

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2010年3月26日のニュース