「何とかしたい」の思いバットに…ミス帳消しの一打

[ 2010年3月26日 19:04 ]

 【三重6―5今治西】ミスを帳消しにするには、絶好のチャンスが巡ってきた。三重は同点の延長十回2死一、三塁で打席には加藤。「狙っていた」と言う外の真っすぐをとらえ、打球は詰まりながらも右前へ。サヨナラの一打となった。

 「言葉にならないぐらいうれしい。自分のミスで負けるかと思った。決めないとみんなに申し訳ない」。ミスとは六回の場面を指している。同点とされ、なお2死二、三塁から暴投で負け越したが、捕手の加藤は「あれは自分のエラー。直球が少し落ちて反応できなかった」と悔やんでいた。十回は「何とかしたい」と言う思いが、詰まった打球に乗り移ったのだろう。
 昨秋までの打撃は上体が突っ込んでいた。冬の間のティー打撃で外角を意識し、ポイントを後ろに置くことで修正してきた。外側の直球を右前に運んだ殊勲打は、冬の成果でもあった。
 「増田に引っ張ってもらっている」と控えめな加藤だが、試合を決めた瞬間は右手で小さなガッツポーズをつくった。

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2010年3月26日のニュース