初の大役…制球に狂い、吉見は苦い黒星

[ 2010年3月26日 22:56 ]

 【中日1―3広島】初めての開幕マウンドは苦いものになった。昨季リーグ最多16勝の中日・吉見は期待を背負ったシーズン初戦で6回3失点。黒星を喫し「先頭打者を出したのがすべて」と肩を落とした。

 オープン戦から微妙に狂いが生じている制球が、この日も本来の調子でなかった。一回は1死二、三塁から、昨季16打数9安打と打ち込まれた栗原に一、二塁間を破られて2点を失った。四球こそなかったが、先頭打者を3度塁に出し、三者凡退は三回だけ。四回には、失策が絡んだものの、投手の前田健に適時打を許し、最後まで流れを呼び込めなかった。
 初の大役で、25歳の右腕の心身にわずかな変化が生じたのか。吉見は「平常心とは言えないけど、いつもと一緒。もっとすんなり(試合に)入れたら。反省を生かして次につなげたい」と雪辱を誓った。落合監督は「(選手の)体が動いていない。負けても落ち着いてくれれば、そのうち調子づくでしょ」と笑みを浮かべて言った。

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2010年3月26日のニュース