野茂以来へ!黒田、完ぺき投球で2年連続グイッ

[ 2010年3月26日 06:00 ]

アスレチックス戦で力投するドジャーズ先発・黒田

 【ドジャース3-3アスレチックス】ドジャースの黒田博樹投手(35)が24日(日本時間25日)のアスレチックス戦に先発し、5回1/3を1安打無失点とほぼ完ぺきに抑えた。日本人では03、04年の野茂英雄(当時ド軍)以来となる2年連続の開幕投手へ大きく前進した。

 「ボールが動いている感じがした。打者が押し込まれた打球が多かった」。右打者にはツーシーム、左打者にはカットボールと速球系の球で詰まらせた。4回まで、外野へ飛ばされたのは1度だけ。16アウトのうち8個を内野ゴロで奪った。
 フォーム修正で力強さを取り戻した。前回19日のパドレス戦は4回を7安打3失点。「球が頭に当たった影響かも。怖がって反射的に左肩の開きが早くなっている」と昨年8月の打球直撃による影響を口にした。特に右打者の外角低めを狙う際に最も体の開きが早く腕も横振りになっていた。
 そこで21日のブルペン投球から軸足(右足)のプレートへの置き方を変更。軸足の角度を少し一塁側へずらすことで、フォームと腕の振りが一定になり「前回から修正して、球持ちを長く持てるようにした」と話した。
 トーリ監督は「投げ急がず冷静だった。よくボールが動いていた」と称賛。黒田の次回登板は30日(同31日)のロッキーズ戦に決まり、4月5日(同6日)のパイレーツとの開幕戦には中5日で臨める。開幕投手は25日に正式発表されるが、2年連続の大役を任される可能性が高い。「与えられたところでやるだけ」と話す黒田の表情はエースの自覚に満ちていた。

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2010年3月26日のニュース