長野、打順「1番」構想!オープン戦で適性テスト

[ 2010年3月3日 06:00 ]

新人研修会で講師の話を聞く巨人の長野

 【新人選手研修会】4時間を超える講義に耳を傾けた巨人のドラフト1位ルーキー・長野久義外野手(25)に、原辰徳監督(51)は1番で起用する構想を明かした。

 新人研修を終えた長野が原構想を伝え聞いた瞬間、表情を引き締めた。
 「ホンダに入った時からずっとやっていた打順。好き勝手に打たせてもらっていたが、(プロでは)積極的に行くところは行って(ボールを)見るところは見ていく」
 この日に行われたジャイアンツ球場での全体練習後、原監督が「長野は1番、2番でも十分戦える。それだけのものを持っている。かなり高い位置にいますね」。篠塚打撃コーチも「思い切りの部分で(高橋)由伸と共通するものがあるし、能力的にも面白い」と話し、シーズンへ向けてオープン戦で1番の適性を試す方針を固めた。
 長野にとって1番は、ホンダ時代の3年間で主に務めていた言わば“指定席”だ。チームは昨季までのリーグ3連覇中、07年は高橋、08年は鈴木、そして09年は坂本と、タイプの違う打者が1番を務めた。昨季の坂本も打率・306、出塁率・357とリードオフマンとして胸を張れる数字を残したが、長野は坂本を上回る50メートル5・8秒の俊足。キャンプ中からの実戦で打率・438という好調の打撃が続けば、一気に1番の椅子を奪う可能性もある。
 今後は一戦一戦が激しい外野手争いを勝ち抜くための試練となる中「これからは先発陣に入る投手がたくさん投げてくると思うが自分にとってはいい機会。ケガなくアピールしていきたい」。その負けん気だけは、もう既に1番打者向きだ。

 <坂本は反撃誓う>昨季1番を務めた坂本は、打順について「それは監督が決めること。僕は言われたところでやるだけです」と話した。ここまでオープン戦2試合は1番で無安打と結果は出てないが「(きょう3日の中日戦から)しっかり結果を出したい」と反撃を誓った。

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2010年3月3日のニュース