中日、解雇は見送り…ネルソン３カ月間出場停止

中日のネルソン投手

　中日は２日、銃刀法違反容疑で那覇地検に送検され、釈放されたマキシモ・ネルソン投手（２７）を同日から３カ月間の出場停止処分にすると発表した。

　５月末までチームには同行できず、２軍戦にも出場できない。同投手はキャンプ先の沖縄から名古屋に移動しようとした際、那覇空港で手荷物から実弾１発が見つかり逮捕された。母国のドミニカ共和国では銃の所持が認められ、護身用として所持していたものを誤って持ち込んでしまったという。球団側は悪意はなかったと判断。刑事処分を待たずに独自に下したペナルティーでは解雇処分にはしなかった。ネルソンは「プレーできるチャンスをもらえたので、一生懸命に恩返しするつもりで野球に取り組みたい」とコメント。監督責任を問われ、厳重注意処分を受けた西脇紀人球団代表は「（今回の処分は）プロ野球選手としては相当なダメージがあると思う」と話した。

　▼加藤良三コミッショナー　警察、検察などの手続きが完了し、事実関係が認定されてから何らかの判断を下したい。起訴、不起訴を含めて見極める必要がある。（中日球団の処分は）早めに手を打ったことは適切だったと思う。
　▼中日・森野将彦選手会長　僕自身のことじゃないので言える立場にない。球団が決めたことなのでしようがない。