イチロー歓迎!“ワカマツ流”は「生きた練習」

[ 2010年2月26日 15:22 ]

投手の球筋を見極める練習で打席に立つマリナーズのイチロー

 米大リーグ、マリナーズのイチローは、昨年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の合宿などがあったため、ワカマツ監督の下でのキャンプは実質的にことしが初めて。ユニークな手法を採り入れる“ワカマツ流”を「生きた練習」と、歓迎している。

 野手陣も加わってから3日目の25日には、早くも投手陣と打者がマウンドと打席で向き合った。ピッチャーは打者と対峙することで制球感覚などを確認。一方、バッターはコーチらの投げる緩い球ではなく、本職ピッチャーの球を肌で感じる。
 ユニークなのは、打者は球筋を見極めることに専念しバットを振らないこと。打撃ケージと投手の防護用ネットも設置していない。イチローは「(ケージとネットの有無で)ボールの見え方が全然違う。以前のやり方ではバッターにプラス情報はない。今のスタイルは生きた練習」と、効果を説明した。
 工夫をこらし練習の密度を上げる。イチローは「(全体を通しても)目的がはっきりしている。目的が分かりにくいと時間が長く感じるが、そうではない」。メジャー10年目のキャンプは時間が過ぎるのが早そうだ。(共同)

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2010年2月26日のニュース