城島 初マスクで迫力の強肩披露

[ 2010年2月26日 06:00 ]

2回、城島は一塁走者・上本をけん制で刺す

 2回1死一、三塁。評判通りの強肩に観衆がどよめいた。紅白戦で初めてマスクをかぶった阪神・城島は、リードの大きい一塁走者の上本を見逃さなかった。

 鋭いけん制で刺して「めっちゃ飛び出して、あれはオレの回し者だよ。あれならウチの息子でも刺せるよ」。冗談を飛ばしたが、デモンストレーションとしては十分の迫力だった。この日は下柳と藤川の女房役に。先発で2回を1失点だったベテラン左腕について、城島は「真っすぐ系統でゴロを打たせるのがテーマだった」とあくまで試運転と強調。かつてダイエー(現ソフトバンク)で同僚だった下柳も「見た目以上に考えてくれる捕手。できるのはみんな分かっている」と全幅の信頼を口にした。

 この日はサブグラウンドからメーングランドへの移動時に、小宮山、清水ら若手捕手陣に荷物持ち係を決めるジャンケンを提案した。言い出しっぺの城島が負けて重荷を担いで長い階段を上った。攻守両面、そしてチーム内の雰囲気づくりでも、徐々に自らの色を出し始めている。

 ≪藤川 今季初実戦登板でカットも試す≫阪神の藤川が、白組の2番手として3回に登板。今季初の実戦登板だったが、最速144キロを記録し、1回をわずか8球で3者凡退で締めた。1死から対戦したブラゼルには初球の内角球でバットをへし折っての二ゴロ。「今の何や?」と直球のサインを出した城島に「えへへ…。カット」と新兵器に自信の笑みも見せた。28日のオリックス戦(春野)での凱旋登板も決定。「きょうは状態が良くなかった。反省してやっていく」とどん欲だった。

続きを表示

2010年2月26日のニュース