3併殺に斬った吉見!実はバットも隠れた魅力!

[ 2010年2月26日 07:01 ]

 【横浜担当・江村 聡信】

 横浜の吉見祐治投手(31)が25日、韓国・SKとの練習試合(宜野湾)に先発。3回を無失点に抑える好投を見せた。毎回の3安打を浴びたものの、内角のツーシームで内野ゴロを打たせて3併殺。先発ローテーション入りへアピールした。

 「ゴロを打たせる投球ができた。丁寧に低めに投げられたのが良かった。ブルペンではあまり良くなかったけど、悪いときに併殺を取れると楽になる」。プロ10年目を迎える左腕は昨季、中継ぎからスタートしたが、節目の年に先発にこだわる。1月の投手陣合同自主トレでは、バッテリー会長として若手投手をけん引。今キャンプのブルペンでは、同郷・和歌山出身の尾花監督の指導に真剣に耳を傾けている。

 「あれだけ実績のある方。監督の一言には重みがある」。課題は左打者の外角への制球とあって、右打者の内角への投球をイメージして練習するようアドバイスを受けた。昨秋キャンプでも、指揮官は真っ先に吉見のフォーム改造に着手。腕をしっかり振って強い球を投げるよう求めた。「吉見はグイグイ押していきたいタイプ。シーズン中もきっちりコースをつく投球ができれば持ち味が生きる」と指揮官は期待を込める。プロ9年間で215打数50安打、打率・233をマークしている野手顔負けの打力も先発でこそ生きる。

 「1球、1打にこだわって、必ず戦力になれるようにしたい」。静かな闘志を燃やす左腕が、開幕ローテーションを勝ち取ってみせる。

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2010年2月26日のニュース