ノムさんではあり得ない ブラウン監督流視察

[ 2009年11月13日 06:00 ]

ジーンズ姿で秋季練習に合流した楽天・ブラウン監督

 楽天のマーティー・ブラウン新監督(46)が12日、Kスタ宮城で行われた秋季練習を視察。ユニホームは着ず、ジーパン姿でチームに合流した。

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 三塁ベンチ奥から現れた新監督は驚くほどラフな格好だった。ジーパンにチームのジャンパーを羽織り、手にはコーヒーの入った紙コップ。「秋季練習が始まっているところに入るし、私がユニホームを着て“さあやるぞ”というものではない。選手の状態を観察するのが目的だから」。そう言いながらも午前10時から約4時間、昼食もとらずに立ちっ放しで練習を観察する熱心さだった。
 練習の際にはユニホームかスーツ、ジャケット姿だった前任の野村監督ではあり得なかったジーパン姿。練習中に話しかけられた鉄平も「フレンドリーな感じだった。雰囲気が明るくなるのはいいこと」と好印象を抱いた様子だ。合流初日からチームの雰囲気を変えた指揮官は、練習前の約8分の訓示で「私はあなたたちのことをよく知らない。だから自分でランク付けをしないでください。チャンスはみんなにある。すべてゼロからのスタート」と話し「この秋季練習(19日まで)では直接皆さんに指導することはない。とりあえず外から見たい」と強調。目的を明確にするためのジーパン姿でもあった。
 広島時代のキャプテン制度も楽天では導入しない考えも示した。「楽天はことし一丸となって2位になった。キャプテンを置く必要もなくまとまっている」。ラフな格好とは対照的に、合流初日を振り返るまなざしには自信がみなぎっていた。

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2009年11月13日のニュース