フィリーズ 極端シフトが裏目に…

[ 2009年11月3日 06:00 ]

 【フィリーズ4-7ヤンキース】9回2死一塁。ヤンキースのテシェイラが左打席に入ると、フィリーズ内野陣は守備を大胆に右側へ寄せた。三塁・フェリスが二塁ベース後方付近に入った。そして初球、デーモンの二盗でフェリスがベースカバーへ。しかし、捕手からの送球を受け取ったとき、デーモンはがら空きの三塁へと向かっていた。「投手か捕手が動かなければ。あの場面はミス・コミュニケーションだった。あれをやられたのは今年初めて。大きなプレーだった」とマニエル監督は敗因に挙げた。

 シーズン中、フ軍がここまで極端なシフトを取ることはなかった。ワールドシリーズならではの大勝負に出たが、内野陣に事前の準備はできていなかった。「誰が入るかなんて話し合ったことはない。そうそうあるプレーでないしね」とリッジ。遊撃のロリンズは「本来は三塁に一番近い投手が入るべき。でも、それは事前に内野手のリーダーである僕がリッジに指示を出していなかったのがいけない」と嘆いたがすべては後の祭りだ。
 小さなほころびから決定的な3点を失った。自軍に傾きかけていた流れもものにできず、昨年王者が崖っ縁に追い詰められた。

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2009年11月3日のニュース