巨人“稲葉包囲網”で7年ぶり日本一だ!

[ 2009年11月3日 06:00 ]

尾花コーチ(左)が見守る中、キャッチボールを行う巨人・オビスポ

 巨人が“稲葉包囲網”を敷く。前日の第2戦は3回2死からの5連打で4点を失って敗戦。敵地での2試合を1勝1敗で終え、帰京便を待つ北海道・新千歳空港で原監督は「2試合とも締まった試合だった」と収穫を挙げる一方で「2死からの5連打は、そうそうあるもんじゃないよね」とあらためて相手打線への警戒を強めた。

 帰京後、チームは東京ドームで練習。スコアラー陣も集まり、日本ハム打線への対策を練った。特に時間を割いたのが稲葉だ。楽天とのCS第2ステージでは打率・429、前日も内海に9球を投じさせて5連打の口火を切る一発を放つなど、打線の“点火剤”でもある。伊原ヘッドコーチは「やっぱり稲葉が打つと打線が勢いに乗る。内角の高めを意識させないと抑えられない」と対策の一部を明かした。

 稲葉のヒットゾーンは低めが多く、初戦ではゴンザレスが徹底した内角攻めを行い、カウント2―1から内角高めの直球で空振り三振を奪った。ただ、絶対にコントロールミスは許されない相手だけに西山バッテリーコーチは「2死走者なしなど状況によっては“四球でもいい”という意識で、ボール球で勝負することも必要」と、相手を勢いに乗せる長打を警戒することも忘れなかった。

 3日の第3戦に先発予定のオビスポも「警戒するのは稲葉さん」と気を引き締める。“つなぎ”を得意とする打線を寸断すれば、7年ぶり日本一への道は開ける。

 ≪小笠原、阿部も練習参加≫巨人は、小笠原、阿部が若手主体の練習にそろって自主参加した。快勝した初戦は安打を放った2人だが、第2戦はともに4打数無安打。グラウンドでの打撃練習は行わなかったが、本拠地での巻き返しに向け約2時間汗を流した。小笠原が「ホテルにいたら体が固まる。今までやってきたことをやるだけ」と話せば、阿部も「(きょうは)散歩ですよ。頑張ります」と短い言葉に決意を込めた。

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2009年11月3日のニュース