試合前のベンチ…梨田監督の嫌な予感が的中した

[ 2009年11月3日 23:20 ]

8回途中、降板する3番手の菊地(47)に厳しい表情の日本ハム・梨田監督(中)

 【日本ハム4―7巨人】嫌な予感は、ぴたりと当たった。「ソロ本塁打3本ならいいけど、走者をためての長打は怖い」。試合前の日本ハムベンチで梨田監督はこう語っていた。それが現実になってしまった。

 糸数は3回までにソロ本塁打3本を浴びたが、味方打線が負けじと3本塁打。ところが、同点とした直後の5回、糸数が2死走者なしで、坂本をカウント2―0と追い込みながら四球を与えた。単打の後、小笠原に勝ち越しの2点二塁打を打たれた。1点差に詰め寄った直後の8回にも、四球が失点につながった。1、2戦では与四死球0の投手陣が、この試合は3。四球が、つかみかけた試合の流れを断ち切る要因となった。
 攻撃も8回無死一、二塁から、高橋が二ゴロ併殺打。犠打、進塁打もできる器用な4番打者に対し、ベンチが取った強攻策は裏目に出た。「絵に描いたような併殺になってしまった。右方向は意識したが…。打てなかったぼくの責任」と高橋は責任を背負い込んだ。
 指名打者制のない敵地で、わずか4安打。梨田監督は「走者がいるところで、一発出ていればね。なかなかホームへかえれなかった」。つなぐ野球を封じられ、悔しさの募る敗戦となった。

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2009年11月3日のニュース