Aロッド「人生で一番価値のある」決勝打

[ 2009年11月3日 06:00 ]

9回、ポサダの適時打で生還し、スウィッシャー(33)に迎えられる二走・A・ロドリゲス(中央)と三走・テシェイラ(左)

 【ヤンキース7-4フィリーズ】ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手(34)が、連夜の活躍だ。同点の9回2死一、三塁から左翼線へ決勝二塁打。初回にワールドシリーズ最多に並ぶ3個目の死球を受け、警告試合が宣告された。この打席も1ストライクから厳しく内角を突かれたがリッジの91マイル(約146キロ)直球をはじき返した。自身初となる世界一に王手をかけた大リーグ最高年俸3300万ドル(約29億7000万円)男は「当然人生で一番価値のあるヒット」と胸を張った。

【試合結果


 前日はビデオ判定となった6号本塁打。この日の決勝打でポストシーズン15打点目となりB・ウィリアムズ、ブロシャスの球団記録に肩を並べた。シリーズ第2戦までは無安打6三振と苦しんだが「第3戦の1打席目に死球を受けた時に“ワールドシリーズなんだから頑張ろう”と自分に言い聞かせた。打ちたい気持ちが強くて、手を出すゾーンを広げてしまっていた」と修正。ここぞの場面できっちり結果を残した。

 勝負弱さから一時は“逆ポストシーズン男”と揶揄(やゆ)されたのも今は昔。今シリーズわずか2安打だが、印象度の強さから現在、シリーズMVP最有力となっている。メジャー16年目にしてようやく見えた頂点へ。「相手は昨季の世界覇者。最後まで油断はできない」と気持ちを切り替えていた。

 ≪バーネット 中3日で強行先発へ≫27度目の栄冠へ、ヤ軍は第5戦にバーネットを中3日で強行先発させる。中3日の登板は過去4試合全勝で防御率2・33。ただ今季はレギュラーシーズンを含めて初めてで、ぶっつけ本番となるが「10月はシーズンと状況は違う。状態がよくなければボールは受け取らない」と第2戦に続く快投を誓った。一方崖っ縁のフ軍は第1戦で完投勝利を飾ったリーで対抗。今ポストシーズン3勝0敗、防御率0・54のエースにすべてを託す。

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2009年11月3日のニュース