「やっと打てました!」小笠原が目を覚ました!

[ 2009年11月3日 21:45 ]

5回、巨人2死一、二塁、小笠原が左中間に勝ち越しの2点二塁打を放つ。後方左は原監督

 【巨人7―4日本ハム】ここまでの2試合は眠っていた背番号2が、ようやく目を覚ました。巨人の小笠原が2本の勝ち越し打で3打点。お立ち台では開口一番「やっと打てました」と喜んだ。

 まず2―2の3回。2死無走者から、右越えにソロ本塁打を放った。シンカーが真ん中に入ってきたところに反応し、体を沈めながら振り抜く。「シンプルにいつも通り、打てると思った球を打ちにいった。下半身を使ってうまくとらえられた」と振り返る、小笠原らしい一発だった。
 3―3の5回2死一、二塁では左中間フェンス直撃の2点二塁打。外に浮いた変化球を、逆らわずに打ち返した。「2死から1、2番が好機をつくってくれたので、何としても生かさなければと思っていた。無心で食らい付いた」とは、レギュラーシーズンでも何度となく発した言葉。大舞台でも同じ気持ちだった。
 過去2度のシリーズでは38打数8安打の打率2割1分1厘。今年も最初の2戦は8打数1安打。第2戦では一打同点の場面で三振に倒れていた。「もやもやはないが…。勝利に貢献できたのが大きいね」。3戦目で勝負強い姿を見せ、ようやく笑みがこぼれた。
 不動の3番打者の打棒復活は、巨人にとって何よりの朗報だ。原監督は「彼も安心したところがあると思う。チームにとっては大きいですね」と目を細めた。

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2009年11月3日のニュース