アットリー「ミスター・オクトーバー」に並ぶ5本塁打

[ 2009年11月3日 17:03 ]

ヤンキースに勝利し、マニエル監督(右)とタッチするフィリーズのアットリー

 【フィリーズ8―6ヤンキース】負ければワールドシリーズ2連覇が消えるがけっぷちで、フィリーズは強かった。1回は1点を先制された直後にアットリーの2試合連続となる3ランであっさり逆転。中3日の登板で球威のないバーネットを3回途中でノックアウトした。序盤で計6点。がっちりと流れをつかんだ。

 勝利の立役者はアットリーだ。前日までサバシアから3本塁打している絶好調の3番打者は、7回にも4番手の直球を右中間に運んだ。この日の2発を加えて同シリーズ5本塁打は、ポストシーズンでの勝負強さから「ミスター・オクトーバー」と呼ばれた元ヤンキースのレジー・ジャクソンが1977年にマークした最多記録に並んだ。
 4番ハワードが三振の山を築き不振にあえぐ中、アットリーの際立つ活躍ぶりにマニエル監督は「あいつが一度調子づいたら、1、2カ月は続くんだ」と目を細める。だが、寡黙で知られる二塁手は「いつも通り準備しようとしただけ」。試合後の公式会見でも控えめだった。
 昨季は1勝1敗からの3連勝と勢いに乗って優勝したが、今回は初戦に勝った後3連敗する苦しい展開。それでもチームは落ち着いている。アットリーは勝利の喜びもそこそこに「あと2勝することだけを考えている」。早くも第6戦以降へ目を向けた。(共同)

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2009年11月3日のニュース