条件は3位以内!ブラウン新監督は“1年勝負”

[ 2009年11月3日 06:00 ]

 楽天は2日、前広島監督のマーティー・ブラウン氏(46)の監督就任を発表した。仙台市内の球団事務所で会見した島田オーナー兼球団社長は、同氏に監督就任を要請し基本合意したことを報告。契約内容については「まだ決まっていないが2年ないし3年」としたが、広島時代同様にクライマックスシリーズ(CS)を逃せば“解雇”の特記事項も含まれる契約で、実質的には「1年勝負」となる。

 球団創設6年目で初の外国人監督となるが、ブラウン氏に課したハードルは高い。「これまではCSに入れるか入れないかのはざまにいた。恒常的にCSに入るチームをつくっていただくのが目標」。特記事項については明言を避けたが「3位以内」が続投の条件となる。

 さらに、同オーナーは学校に例え、監督交代の理由を説明。「小学生を教えるには圧倒的な存在感と指導力が必要だった。チームも成長し中学校か高校になった。大きな方向転換をしたとは思っていない。次の5年を見据えて自走するチームづくりをしたい」。ブラウン氏は来週中に来日し、正式契約後に秋季練習に合流する。野村監督の個性の下でまとまったチームから成熟したチームへ、1年目から結果が求められる。

 ◆マーティ・ブラウン 1963年1月23日、米オクラホマ州生まれの46歳。ジョージア大から85年ドラフト12位でレッズ入団。メジャーでは内野手として3年間で35試合に出場。92年から3年間広島に在籍し、257試合で打率・256。現役引退後の97年に指導者へ転向。その後3Aの監督などを経て、06年に広島監督就任。06、07年は5位。08年は4位、今季は5位でシーズン終了。

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2009年11月3日のニュース