急逝の三村氏「メークドラマ」引き立て役に…

[ 2009年11月3日 18:31 ]

61歳の若さで…元広島監督の三村氏が死去

三村氏 早すぎる死を惜しむ声「残念」「寂しいよ」

 1996年のセ・リーグは長嶋巨人の逆転優勝による「メークドラマ」の年として知られる。三村監督率いる広島は前半に首位を独走しながら失速し、引き立て役に回らざるを得なかった。
 当時の広島は現広島監督の野村、今季限りで引退した江藤らの主力が全盛期だった。三村氏が2軍監督時代に目をかけた金本(現阪神)、緒方(今季限りで引退)は伸び盛り。強力な打線の持ち味を発揮させる三村氏の手腕が結実しかけたが、終盤に故障者が相次いだ。悔いを胸の内にしまい込み「ことしは優勝するだけの力がなかったのでしょう」と話した。
 広島に生まれ、広島商高からプロ入りという球歴はまさに広島一筋。現役時代は遊撃手、三塁手などでチームの初優勝、初の日本一に貢献した。
 山本、衣笠らの脇を固める地味な存在ではあったが、本来は天才肌の選手。当時の同僚だった達川氏によると、カムバック賞を受賞した79年は目につかないところで練習に取り組みながらも、表では努力するそぶりを少しも見せなかったという。

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2009年11月3日のニュース