ヤクルト26人総力戦実らず…インフルで終戦

[ 2009年10月20日 06:00 ]

クライマックスシリーズ第2ステージへの進出を逃し、肩を落とすヤクルトナイン。左から2人目は高田監督

 【ヤクルト4-7中日】ヤクルトの初進出CSは、第1ステージで先勝後に連敗。高田監督は悔しさをかみ殺して「故障者が多い中、本当に頑張ってくれた。この3試合は全力を出してくれた」と選手をねぎらった。

 シーズン終盤はケガ人が続出し、満足のいく戦いができなかったが、今度も見えない敵、インフルエンザの渦にのみ込まれた。前日、第3戦先発予定だった高木、同じく先発候補のユウキら主力6選手が離脱。選手登録枠28人に満たない26人で第3戦に臨んだ。第1、2戦で先発した石川、館山が中継ぎ待機。川本、衣川の捕手2人が登録を外れたため左脇腹痛の相川が痛み止めを服用して強行先発出場した。総力戦とは程遠い戦力で臨むしかなかった。

 18日の練習中に先発を告げられた由規は4回まで96球と苦しい投球。5回1死二塁の同点機の打席は、早めの仕掛けで代打の切り札・ユウイチを起用したが不発。8回2点差に詰め寄り、なお1死満塁の絶好機も守備に定評ある志田を代打で起用するしかなく、結果は最悪の遊ゴロ併殺打に終わった。土壇場でまさかの駒不足。もしインフルエンザ禍がなかったら――。高田監督は「言っても始まらないこと」と言葉をのみ込んだ。

 右手親指骨折を押して出場を続けた宮本は「僕も含めてレベルアップしなければ。終わったと同時にスタートです」と顔を上げた。「来季はCSを神宮で戦いたい」。指揮官は悔しさを決意に変えて来季を見据えた。

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2009年10月20日のニュース