また土壇場で逆転！“大人のチーム”にスキなし

ドジャース戦の９回、逆転サヨナラ二塁打を放ちナインの祝福を受けるフィリーズのロリンズ（右端）

あと一人から…フィリーズ逆転サヨナラで王手！

フィリーズ　ホームでは負け知らず

　【フィリーズ５―４ドジャース】またフィリーズが土壇場で驚異的な力を見せた。９回に２点差をひっくり返した地区シリーズ第４戦に続き、この日も９回に逆転劇が待っていた。１点を追う９回２死一、二塁、ロリンズの打球が右中間を破ると、同点、そして勝ち越しの走者が続けてホームにかえる。三塁付近でチームメートに取り囲まれたロリンズの姿はあっという間に見えなくなった。
　ドジャースの抑えブロクストンから代打ステアーズが四球を選び、次打者が死球。相手の詰めの甘さを突いて、あっという間に勝利につなげた。
　１回に２点本塁打を放ったハワードは「間違いなく大きな勝利だった。シリーズの流れを大きく変えたと思う」。ドジャースに与えたダメージは計り知れない。
　それでも、昨季のワールドシリーズ王者は誰一人として浮かれた様子を見せない。ムードメーカーのビクトリノでさえ「本拠地で決める必要はない。とにかくあと１勝を取りにいく」と慎重だった。ポストシーズンの戦い方を知る大人のチームに、すきは見当たらない。（共同）