落合竜突破!立浪まだ終わらん!千金2点打

[ 2009年10月20日 06:00 ]

<中・ヤ>5回、立浪和義は左越えに2点適時二塁打を放つ

 【中日7-4ヤクルト】中日が巨人への挑戦権を獲得した。1勝1敗で迎えたセ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)第1ステージ第3戦は19日、中日が代打・立浪和義内野手(40)の2点打など打線が爆発してヤクルトを下した。初戦を落とした崖っ縁から3年連続で第2ステージ進出も、落合博満監督(55)は宿敵・巨人との第2ステージ(21日から東京ドーム)に向けて、早くもピリピリムードを漂わせていた。

【試合結果


 自らの言葉には責任を持つ。「これから本当の勝負が始まる。見くびるなよ」――。9月23日。巨人のリーグ優勝が決まった東京ドームで、そう言い切った落合監督。CS第2ステージ進出を決め、再び巨人への挑戦権を得たこの日も「このシリーズはゲーム内容は問わない、勝つか負けるかだけと以前から言ってきたはず。日本一への自信?それは愚問というもんじゃないでしょうか。12球団の監督みんなそうだろうけど、自信がなければユニホームは着ていない」と早々に勝利インタビューを切り上げた。

 初回に先制点を許す苦しい展開。3回に和田の2ランで逆転した後も、主導権を奪えず重苦しい展開が続いた。そのムードを一転させたのが立浪だった。2点リードの5回1死一、三塁。代打で起用されると、左中間を深々と破る2点適時二塁打。「打ったのはシュートだったと思う。シゲ(谷繁)がいい形でつないでくれたので、絶対に打ってやろうと。それだけです」。プロ22年目。今季限りでの現役引退を表明している40歳の一振りが試合の流れを大きく引き寄せた。9月26日に腰痛を訴えてからしばらくは打撃練習も取りやめていたが、“大一番”での勝負強さは百戦錬磨のベテランならでは。「ここから先は、負ければ自分も終わってしまう。できるだけ長くユニホームを着ていられるように頑張りたい。またナゴヤドームに戻ってきたいね」と笑った。

 9月に入ってからネルソンを初先発させたり、1番井端、2番荒木の打順を入れ替えるなど、勝敗を度外視して、ポストシーズンに向けた布石を打ってきた落合監督。“ペナントレースを放棄している”との批判の声も上がったが、すべては日本一奪回のため。CS第1ステージでも守護神・岩瀬に復活のメドを立たせ、野手でもルーキーの野本を起用。また1点差に詰め寄られた8回には代打・平田が適時打を放つなど、采配にもさえを見せた。リーグ2位から日本一に上り詰めた07年の再現への準備は整った。

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2009年10月20日のニュース