ハム劇場でパ最速50勝!連続二塁打記録も

[ 2009年7月30日 06:00 ]

9回、小谷野の三塁打で生還した稲葉(41)らを笑顔で迎える日本ハムナイン葉

 【日本ハム6-5ロッテ】ドラマ尽くしの日本ハムのパ50勝1番乗りだ。初回は先頭・田中から4者連続二塁打で3点。2点ビハインドの9回は2死無走者から満塁とし、最後は小谷野が起死回生の走者一掃二塁打で3点。2~8回は休んでいた強力打線が最後に底力を見せた。

 鮮やかすぎる逆転勝ちで2年ぶりの7連勝。貯金を今季最多の18とした梨田監督は「4点目が入らず難しかったが(2死から)稲葉がよくつないだ。夢のような感じやね。最後まであきらめるな、とは言っていたが、こんなことそうはない」と勝利の余韻に浸った。
 リーグトップのチーム打率・286を誇る強打線は“つなぎ”が持ち味だ。初回は田中が右翼線、森本は左翼線、稲葉と高橋は左翼線と史上初となる先頭打者からの4者連続二塁打。4月19日に1試合9二塁打のリーグタイ記録をマークした“二塁打打線”がまたしても新たな記録をつくった。
 そして粘り強さもある。9回から登板したのは今季対戦打率・158と苦手のシコースキー。2死から稲葉と高橋が高めに浮いた直球を連打し一、二塁とすると、スレッジはフルカウントから四球を選ぶ。ここで指揮官が村田、紺田と俊足の2人を代走に送り込み、小谷野が高めの直球を右翼フェンス直撃の右越え適時三塁打。一塁走者の紺田が一気に生還した。殊勲の小谷野は「2死から3、4、5番と良い形で出て僕もつなごうと思った。絶対チャンスで回してくれると信じていた」と一致団結を強調した。
 稲葉が「うちらしい勝ち方ができた」と満足そうに振り返れば、田中は「初回はミラクルだよ。やっぱり野球は2死からだよ」と驚いた。ロッテ戦8連勝となり、連敗の2位・ソフトバンクとのゲーム差は3に広がった。一歩ずつ、2年ぶりのV奪回への階段を上っていく。

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2009年7月30日のニュース