報徳、準決勝敗退も…300%力出した

[ 2009年4月1日 15:34 ]

清峰に敗れ、整列して一礼する報徳学園ナイン

 【報徳学園1―4清峰】勝負球が甘く入ってしまった。報徳学園はエース宮谷が清峰の4番・山崎を抑えきれずに、準決勝で姿を消した。

 2回、先頭打者は山崎。「コースに投げないと打たれると思い、力んでしまった」と悔やんだ1球。内角高めの直球を左翼席に運ばれて、先制点を許した。「動揺した」。3回2死二、三塁から、不用意に中に入った真っすぐを、またもや山崎に2点適時打された。3回途中で無念の降板。「踏ん張れば流れがくると思っていたが…」とうなだれた。
 清峰は今村が準々決勝までの26イニングを無失点。どうしてもロースコアの展開に持ち込みたかった。6安打で1点しか奪えずに、序盤の失点が最後まで響いた。それでも永田監督はエースを責めることはなかった。「選手たちは300パーセントの力を出し切ってくれた。これ以上を求めるのは酷。感謝の思いでいっぱいだ」と満足そうだった。
 大会前、指揮官は「このチームは弱い」と言い続けていた。春3度目の頂点にはとどかなかったが、今夏の躍進を感じさせる敗退だった。

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2009年4月1日のニュース