元オリックス、今は韓国 母国の“爆発”に火をつけた

[ 2009年3月12日 17:12 ]

 【メキシコ16-1オーストラリア】コールド負けした3日前はブーイングの嵐だった。だが、この日の観客席は、ファンのお祭り騒ぎで盛り上がった。

 打線爆発の口火を切ったのは、元オリックスのガルシアだ。3回先頭打者でチーム初安打となる右前打を放ち先制のホームを踏むと、う回には中前打、さらに五、六回に2打席連続本塁打と、4安打4打点。現在は韓国でプレーする男が、並みいるメジャー選手たちをけん引した。
 試合後カスティーヤ監督は「こんな展開になるとはまったく期待していなかった」と驚く一方で「選手は誰ひとり気持ちが切れることはなかった」。最後まで戦い続けた選手をたたえた。
 8日のオーストラリア戦前にロッカールームでパーティーに興じ、地元メディアから批判を浴びた。油断がなかったといえばうそになる。だが屈辱的大敗が、チームを一つにまとめた。「最後のアウトがとれるまで何が起こるかわからない。このチームは最高だ」。主砲のカントゥは力を込めた。2次ラウンドを戦う準備はできている。

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2009年3月12日のニュース