練習試合登板なしも…松坂「いつも通りの調整で」

[ 2009年3月12日 15:40 ]

ジャイアンツとの練習試合前、外野で軽めの調整をする松坂=スコッツデール(共同)

レ軍の許可下りず…松坂“ぶっつけ本番”で初戦へ

 【侍ジャパン】11日、WBC日本代表と米大リーグ、ジャイアンツとの練習試合が始まると間もなく松坂(レッドソックス)がブルペンのマウンドに立った。アリゾナの強い日差しを受け、60球を投げ込んだ。
 15日(日本時間16日)にサンディエゴで始まる2次ラウンド1組の開幕戦に先発することが決まっている。当初は逆算して中3日となる11日のジャイアンツ戦に先発して備える予定だった。
 日本側はそのための準備をしてきた。規定では50球以上投げた場合は中4日が必要となる。だが、時差について明確な規定がないため、日本側は時差を考慮に入れれば、米国時間の11日なら中4日と同等の登板間隔が確保されるとして早い時期から大会運営側と協議してきた。
 投球数制限や登板間隔は投手の故障を防ぐことが目的。この意味からも日本側の主張には理があった。実際にレッドソックスは15日に向けて中3日となる11日の登板は許可していた。
 だが大会運営側が最後まで譲らず、今度は12日のカブス戦登板を打診されたレッドソックスが登板間隔が確保されないとして許可を出さなかったため、“ぶっつけ本番”で大事な初戦を迎えることになってしまった。
 それでも松坂は淡々と言う。「いつも通りの調整で次の試合に臨むだけです」。エースのプライドを感じさせた。(共同)

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2009年3月12日のニュース