2Rは何でもアリの侍ジャパン“アドリブ”もみせた 

[ 2009年3月12日 11:33 ]

ジャイアンツ戦の6回、城島の適時打で生還した川崎(52)を迎える原監督(左)とイチロー

 【日本6-4ジャイアンツ】日本は野手陣が2次ラウンド仕様のプレーを見せた。

 3回2死一、二塁。サイ・ヤング賞投手リンスカムの大きなモーションを突き、二走のイチローがスタート。これを見た一走の青木も連動して二塁へ。サインではなく、2人の“アドリブ”で結果的に重盗が成功した。
 ただ、捕手の送球が良ければアウトのタイミングでもあった。青木は「僕が普通にスタートしていれば捕手が(二塁に)投げられないような投手。僕の前にイチローさんが走者でいることが多いので、遅れないように本番までに修正したい」と反省を忘れなかった。
 1次ラウンドでは目立った仕掛けをせず個々の力で勝負した。だが、これからの相手にはパワーでは劣ることから、機動力が必須となる。原監督も「意識的に動くものを持って試合に臨んだ」と戦術の変更を宣言した。
 後半は途中出場の川崎が適時打を放ち、片岡も本職でない三塁で好守を見せた。主力を中心に戦った1次ラウンドでは使わなかった2人の活躍に、指揮官は「全員の力を結集しないと、なかなか勝たせてくれない。そういう意味ではいい試合ができてよかった」。
 川崎も「与えられたところで頑張るだけ。出ていなくても、出ているつもりでやっている。ベンチの中でもチームの一員」と気力は充実している。機動力に加え、控えの力。持てる戦力をすべて駆使していく。

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2009年3月12日のニュース