G・G・佐藤逆転3ラン!西武が逆転勝ち

[ 2008年7月29日 21:11 ]

 【西4―2オ】西武が逆転勝ち。0―2の6回1死一、三塁からブラゼルが左前適時打を放ち、続くG・G・佐藤が逆転の21号3ランを右中間に運んだ。石井一は7回途中2失点で6月4日以来の8勝目。オリックスは6回の近藤の失策が痛かった。

 スタンドの大歓声で集中力が高まる。内角球への恐怖心は自然と消えていた。6回1死一、二塁。外角に変化球が来ると、西武のG・G・佐藤は打席で思い切り踏み込み、力強くとらえた。

 「手応えは微妙だったので、入ってくれと願った」。だが、心配は無用だった。打球は右中間の最深部に吸い込まれ、21号逆転3ランとなった。お立ち台でも興奮冷めやらぬ様子で「久しぶりでうれしいです」と、12試合ぶりの一発に声が上ずった。

 オールスターゲームのファン投票では、両リーグ最多の得票数で選ばれ、北京五輪の日本代表にも選出された。周囲には夢のような7月と映るが、本人には「重圧」と「内角球」との戦いだった。

 内角球の嵐…。強打者の宿命だが、左足を高く上げる打撃ファームはバランスが生命線だけに、影響は大きい。6月からの打率は2割台前半と低迷。だが、このままチームを離れるわけにはいかない。恐怖心を抑え、前に踏み出した。渡辺監督は「踏み込んで右中間に運んだ。最後に(本塁打が)出て良かった」

 五輪に向けて「一生忘れられないプレーをしたい」という。名前を売る絶好のときが来る。「北京でもキモティー(気持ちいい)」。決意を込め、ファンに向けて絶叫した。

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2008年7月29日のニュース