楽天失速 借金10で最下位ターン

[ 2008年7月29日 23:00 ]

ロッテに連敗し、借金10となった楽天・野村監督

 【楽2-8ロ】前半戦最後の試合は、立て直しへの希望さえ見えないまま大敗した。シーズン序盤健闘した楽天は、7月を5勝17敗2分けと大きく負け越し。借金は今季最多の10となり、最下位で折り返しを迎えた。「勝負の世界だから何らかの差で順位が決まる。それほど差があるとは思わないんだが」。野村監督の声は、かすかに怒気をはらんでいた。

 低迷の中で浮き彫りになったのは、岩隈に続く投手がいないという弱点だ。この日もルーキー長谷部が四球から崩れ、大量失点を喫した。今月先発で勝ち星を挙げたのは、エース岩隈と2勝した3年目の左腕片山だけ。片山の台頭は収穫だが、それ以上にほかの投手の不振が痛い。
 試合後、野村監督は約20分にわたりナインに奮起を促した。「まだ十分にチャンスはある。選手としての義務を果たしてほしい。勝敗に関しては君たちの責任ではない」。プレーオフ進出へ向け、最後尾からの逆襲はなるか。3位のソフトバンクとは6ゲーム差だ。

 ≪長谷部「一から考え直す」≫楽天のルーキー長谷部は、制球の乱れから自滅した。4回に連続四球などで2死満塁のピンチを招き、8番の竹原からの3連打で降板。大量7失点の内容で、またもプロ初勝利はならなかった。
 この試合を含めて4度の先発で計22失点。即戦力と期待されて入団したが、結果を残せずに苦しんでいる。試合後は「一からすべて考え直します」とうなだれていた。

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2008年7月29日のニュース