川相Jrは“職人”DNA継承

[ 2008年6月14日 06:00 ]

 素早い動きの守備は父譲りの輝きがある。桐蔭学園の川相は「守備、バント。絶対失敗したくはない」と言葉に力を込めた。中日で内野守備走塁コーチを務める父は現役時代、通算犠打533の世界記録保持者にして華麗な守備で“職人”と呼ばれた。その遺伝子を受け継ぐ川相も父と同じ遊撃の定位置獲りへ懸命の努力を続けている。1メートル74、66キロと細身で、今春県大会は背番号16で打席に立てなかった。片桐監督は「守備とバントは抜群」と評する一方で打撃の力不足を指摘する。それでも小学生の頃から、父と取り組んできた基礎練習の成果は確実に出始めている。最後の夏。川相がまずはチーム内の競争に勝ち、聖地を目指す。

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2008年6月14日のニュース