ノムさん挑発“巨人は2軍の方が強い”

[ 2008年6月14日 06:00 ]

雑談の最中に、楽天・野村監督が笑顔を見せる

 巨人叩きで交流戦ラストスパートをかける。楽天・野村克也監督(72)が、14日から本拠地・Kスタ宮城で迎え撃つ巨人に対して先制“口撃”を仕掛けた。現在3連敗中ながら、交流戦は首位阪神と1ゲーム差の2位タイにつけている。交流戦は残り6試合。なかなか波に乗りきれない巨人を“踏み台”にして再浮上のきっかけをつかむつもりだ。

 野村監督の眼鏡の奥の視線が鋭くなった。Kスタ宮城での全体練習。高橋由が復帰する宿敵・巨人に先制口撃した。
 「まだ2軍にたくさんいるんだろう。李スンヨプ、二岡、上原、高橋尚?すごいな。あしたは多摩川でやった方がいいんじゃないか?今はよみうりランドか。しかし、あれだけいい選手がいたらかえって使いづらいだろう」
 5月29日の東京ドームでの勝利後、9回2死から盗塁で憤死した相手の作戦を皮肉って「バッカじゃなかろかルンバ♪」としたのに続いてこの日も機能しない巨大戦力をバッサリ。現役、そしてセ・リーグ指揮官時代から変わらない、巨人の巨大補強をぶった斬った。
 チームは5月25日のヤクルト戦から2週間以上交流戦首位をキープ。今月11日に2位に落ちたが、優勝は十分狙える好位置にいる。しかし、ここにきて3連敗。巨人、阪神、広島との残り6試合。まずは注目度の高い巨人を叩いて、何とか勢いに乗りたいところだ。14日は岩隈を先発させる。2戦目はドミンゴが有力だが野村監督は「片山の先発も近々ある。かなり近々やな」と3年目左腕のプロ初先発もにおわせる“陽動作戦”にも出た。
 野村楽天としては巨人戦通算6勝6敗。五分で戦ってきた自信はある。さらに精神的な“揺さぶり”ならお手のもの。先制“口撃”で巨人つぶしにかかった指揮官は「今のチーム状態は最悪だけど、ここで本当のチーム力が問われる」。ナインの奮起に期待した先に“頂点”をしっかり見据えている。

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2008年6月14日のニュース